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001薬膳料理の基本 アーカイブ

2011年01月25日

薬膳料理とは?

薬膳料理は、健康に良いイメージが強いかと思いますが、具体的にはどのようなものを指すのでしょうか。

薬膳は、中医学の理論に基づき、その人の体質、体調によって調理したり、食材を使用するというものになります。
人体というのは、季節によっても様々な影響が出るものですし、心のバランスが崩れることもあります。
心や体のバランスを整えるために、薬膳料理を利用するのです。
また、病気の予防や回復効果もあると言われています。
体の調子を整えるためには薬を利用するという考え方をする場合が多いでしょうが、体にとって食べ物は薬とも言えるほど大切なものです。
薬膳は美味しく無いと思ってる方も多いようですが、体の為に毎日続けられるほどおいしいものであるという定義があります。
薬膳料理を学ぶ必要がありますが、毎日工夫して、おいしい料理を作り、食べることはきっと役に立つことでしょう。

薬膳料理で使用するのは、生薬だけではありません。
普段、穀物、肉、魚などを食べているかと思いますが、そういったものも利用して作られています。
なかなかイメージが湧かないかもしれませんが、薬膳料理の人気が高まっていることから、薬膳料理に関する本なども販売されていますし、薬膳料理専門の店も増えています。
私たちの身近な存在になってきていますので、一度口にしてみると良いかと思います。
現代社会では、ファーストフード店が増えていますが、その反面、健康志向の方も増えてきているのです。
それが、薬膳料理の人気が高まっている証とも言えるでしょう。

薬膳の歴史

薬膳料理は、近年様々なレストランなどでも取り入れられてきたものですが、歴史は非常に深いものです。

中国には、中国医学というものがあります。
中国の王朝が薬膳の起源であると言われており、皇帝に食事を出す上で利用されていたのが薬膳の始まりなのです。
皇帝に出す食事は、食医が全て管理していたのです。
健康や病気のことを考えた上で、様々なメニューが考えられており、食べるものによって病気の予防に繋がっていたとも言われています。
日本では、栄養学というものを基本として、病院ではメニューが考案されているものです。
しかし、中国では、薬膳が大きく関係しているという違いがあります。
薬膳にはそれだけ深い歴史があり、また実際に効果が認められていることから、日本でも取り入れられるようになったのです。

薬膳という言葉自体は、1980年代から徐々に広まり、中国では本の出版やレストランなども出店され始めました。
それを機に、世界中へと薬膳のことが知れ渡るようになり、日本では現在、アレルギーの治療として薬膳が取り入れられることも増えています。
栄養学には、科学的な根拠があるものですので、それと薬膳を組み合わせることにより、更に健康増進などに繋がると考えられています。

今後も薬膳料理は、ますます私たちにとって身近な存在になることでしょう。
自宅でも手軽に調理できるものですから、学んでみるのも良いかと思います。
歴史深い薬膳料理がどういったものか知ってみてはいかがでしょうか。

薬膳の効果

様々な効果があると言われる薬膳ですが、具体的にどのような効果があるものなのか、ご紹介しましょう。

薬膳は、病気の治療においても効果があると言われています。
具体的には、慢性疾患において利用されることが多く、無理することなく、薬膳料理を摂取しているうちに、徐々に効果が表れるものなのです。
薬は副作用が強いものもありますが、薬膳の場合には副作用も少なく、体に負担を掛けることがありません。
そういったことからも、一般的な治療と併用して薬膳料理が利用される理由が伺えますね。

たとえばどういった料理を食べるのかというと、大きな手術をした後は、鯉魚赤豆湯という料理を食べることが多いようです。
傷口の治りを良くする効果、体力を回復する効果などがあるのです。
また、感染症の予防にも効果的ですから、手術後にはこういった料理を食べると良いとされています。

がんというと、非常に恐ろしい病ですよね。
実は、がんにも薬膳料理は利用されています。
がんでは、放射線療法や化学療法などがありますが、そういった治療を受けながら、薬膳料理も食べるのです。
がんの治療では、白血球の数が減ることになり、食欲不振や貧血といった症状があらわれやすいのですが、薬膳料理を食べることで、こういった症状の緩和に効果的なのです。

薬膳料理は、こういった病に対しても効果的ですから、健康増進のため、そして病気の予防にも役立ちます。
非常に美味しいものですから、きっと飽きることなく、毎日でも続けられることでしょう。

薬膳の基本入門

私たちは、普段の食事において何に重点を置いているでしょうか。
多くの方が、味や栄養のバランスと答えるかと思いますが、薬膳料理の場合は味と栄養のバランスだけでなく、食べ物がその人に合っているか、食材同士の組み合わせが体にとって有効か、季節や温度変化に合っているかといったことが考慮されています。
中国の医学においては、この様々なバランスが大事だと考えられており、薬膳料理もその一つです。

病気の状態は、当然体のバランスが崩れている状態ですよね。
栄養学においても、このバランスというのは大切ですが、栄養学では考慮しない、季節や温度などの変化もバランスの一つだと考えるのが薬膳です。
陰陽学という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、バランスは陰陽学からきているもので、中国医学においては、陰と陽のバランスを重視しているのです。
体のバランスは、季節や天候、温度、環境などによって左右されると言われているのです。
そのバランスを整えるために、その状態に合った材料を使って料理をするのが、薬膳料理です。

私たちは、調子が良い日もあれば、悪い日もあるでしょう。
ですから、毎日同じ薬膳料理を食べていれば良いというわけではなく、その日の体調に合わせて材料を選ぶことも大切です。
体が不調の時には、抵抗力も落ちていますので、抵抗力を高める薬膳料理を食べる必要がありますよね。
普通は薬に頼るところを、美味しくて体に良い薬膳料理で補えるということは嬉しいことではないでしょうか。
だからこそ、日本でも薬膳料理に興味を持つ方が増えているのです。

薬膳の考え方

薬膳の考え方ですが、最初にその日の体調を4つに分類します。
それが、寒、熱、虚、実です。
寒というのは冷え性で顔が蒼い、寒さに弱いということを指します。
熱は、汗をかきやすく、寒さは平気にも関わらず、暑さには弱い、顔がほてっており手足も暖かい、太りがち、時々便秘になる、食欲はあるといったことを指します。
虚は、やる気が出ず、息切れがしやすいといったことを指し、実は気力はあるが情緒不安定、偏食が多く、便秘になりやすい、寝付けないことが多いといったことを指します。
この4つに分けた上で、その分類に合った食材を使用し、調理することになります。

また、食べ物は、酸、苦、甘、辛、鹹といった5つに分けられます。
酸は、目や肝臓などに効果的で、粘膜を保護する作用があると言われています。
苦は、熱を冷ます作用があり、心臓に効果的だと言われています。
甘は、滋養強壮作用があり、胃に効果的です。
辛は、体を温める作用があり、大腸や鼻などに効果的です。
そして鹹は、酸、苦、甘、辛を中和させる働きがあり、耳や腎臓に効果的です。
食べ物というのは、一つひとつ性質があるもので、その性質を利用して料理をするのが薬膳料理になります。
食べ物をこのよう分け、組み合わせることで、体のバランスを整えるということが大切です。

最初は覚えるまでに時間がかかるかもしれませんが、これは非常に大切なことであり、長年の歴史において研究されてきたものなのです。
これは、漢方薬を作る際の考え方と同じであり、中国ではこういった考え方が当たり前になっています。

薬膳料理の食材

薬膳料理では、様々な食材が使用されます。
どういった食材を使用するのでしょうか。
また、それぞれの分類に分けて、食材のご紹介を致しましょう。

「酸」の食材で、「寒」に効果的なものとしては、トマトやキウイ、りんご、パイナップル、そして梅干しなどがあります。
反対に「熱」に効果的なのが、さくらんぼやみかんなどです。
次に、「苦」の食材で「寒」には筍や柿が効果的で、体がほてっている場合には、アスパラなどが効果的です。
「甘」の食材で「寒」に効果的なのは、小麦やほうれん草、にんじん、ブロッコリー、れんこん、さつまいも、柿、豆腐などがあります。
「熱」には、キャベツやかぼちゃ、栗、牛肉、鶏肉、エビなどがあります。
「辛」の食材で「寒」には、大根や春菊、しそが効果的で、「熱」にはニラやねぎ、玉ねぎ、しょうが、わさびなどがあります。
「鹹」の食材で「寒」には、昆布やわかめが効果的で、「熱」にはなまこが効果的です。
「寒」や「熱」に当てはまらない場合の食材も多々あり、例えば「酸」はあんず、「苦」は銀杏、「甘」は米やじゃがいも、いんげん、シイタケ、「辛」はサトイモ、「鹹」はイカなどです。

このように、その時の体調や環境によって、分類に合った食べ物を組み合わせて食べるのが薬膳料理です。
他にも様々な食材がありますので、全てを把握するのは大変かもしれませんが、調理をしているうちに段々とコツを掴むことができるでしょう。
それぞれ食べ物の種類によって傾向もありますので、まずは自分の覚えやすいものから挑戦してみると良いかと思います。

薬膳レストラン

薬膳料理は自宅で手軽に作ることもできますが、最初に薬膳料理とはどういったものなのか実際に味わってみたいという方は、薬膳レストランに行ってみると良いでしょう。
薬膳について学ぶ方は多いですが、薬膳料理をお店で食べたことがきっかけで知識を得たいと思ったことがきっかけだったという方もいるのです。
実際に薬膳料理を口にすることで、イメージとは全く違っていたということを実感することもあるのです。

薬膳料理はもちろん中国で味わうこともできますが、日本にも数多くの薬膳レストランが存在しています。
薬膳レストランは女子会などで利用することが多く、美容や健康のことを重視する女性だからこそ、こういったところを利用して美味しい薬膳料理を食べ、美容や健康を保とうとしているようです。
その考え方は素晴らしく、薬膳には実際にそういった効果がありますので、非常に意味があることなのです。
但し、毎日レストランに通うことは難しいでしょうから、できれば薬膳の知識を少しでも学び、自宅でも料理をしてみると良いでしょう。

中には、製薬会社が経営している薬膳レストランもあります。
漢方とも大きく関わりのある薬膳ですから、製薬会社が経営していても不思議ではありませんよね。
むしろ、その方が効果が高いような気がすることでしょう。
薬膳レストランには多くのメニューがありますし、冬には鍋が人気です。
友達や家族、恋人と一緒にファーストフード店も良いですが、健康のことを考えて薬膳レストランに足を運んでみるのも良いのではないでしょうか。

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